日々の学び研究所

日々の学びの備忘録。僕は無力だ。

2019年8月の自然観察と道北暮らしの手記 2019/08/27火

2019年8月の道北自然観察日記です。

 

過去にまとめたものですが、再編集し公開することにしました。よろしくお願いします。 

2019/08/27火

ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙 クロコスミア)

いつもサイクリングしている道の脇に、オレンジ色のユリみたいな花が咲いているのが前から気になっていた。この時期だからオニユリとかクルマユリかなと遠目に思っていたが、ちょっと止まって見てみると明らかに違う。ということでスケッチ。

調べてみたら、外来品種のヒメヒオウギズイセンだった。裏山と行っても道路脇なので、固有種ではなく外来種ばかりなのは仕方ない。もともと北海道にいるような種ではないからか、図鑑にも載っていなかった。

スイセンといいつつアヤメ科。でもアヤメに似ていない。「ヒオウギ」(檜扇)というが、全然檜扇っぽくもない。

アヤメ科だと別に「ヒオウギアヤメ」という紫色の花がある。さらにオレンジ色の「ヒオウギ」という種もあるらしい。この2つは名前どおり檜扇の形に葉っぱが出てくることに由来するのだそう。

ということはヒオウギズイセンも葉っぱが出てくるときは檜扇っぽいのだろうか…? ネットで見た限りはそんなふうでもなかったけど。

あと、「ヒメ」とつくが、もともとの「ヒオウギズイセン」もあるのだとか。そちらは日本では根付いていないのかな。かなり名前のアイデンティティが怪しそうな植物。

繁殖力の強い外来種として、あまり望ましくない植物らしい。いろいろかわいそうな感じだけど、鮮やかなオレンジ色の花や、じぐざぐに伸びる特徴的な茎はとても美しい。

ハリギリの若木?(針桐)

サイクリングの最中に、森の中に多数見かけて気になっていた葉っぱ。北海道の樹木図鑑で調べてみても、それらしい葉っぱの植物がない。

Google Lensで調べてみると、「ヤツデ」の葉がそっくり。しかしヤツデは北海道にないらしいのと、こんなトゲトゲの茎をしているわけでもない。

Googleは緑色のトウゴマも候補に挙げてきたがやっぱり幹が違う。(トウゴマは前に観察した赤い植物だけど緑色のもあって、葉の形もけっこう変則的らしい)

幹(というか茎?)も含めたGoogle Lensの候補は「ハリギリ」。でもハリギリを調べてみると、こんな葉っぱではなく、もっとカエデっぽい。

それでも、さらに調べてみると、ハリギリの中には、今回見たのと同じような葉っぱの変種もあることがわかった。ヤツデと同じウコギ科なので、似た葉にもなるということか。

残る問題は、ハリギリは普通、タラノキと同じく幹もトゲも白や茶色なのに、これはトゲだけ赤っぽいこと。まだ背の低い木だったので樹木になりきっていない若木だからなのかな、と思った。

ウドやタラノキなど、同じウツギ科の植物と似た毬の集合体みたいな花を咲かせるそうだけど、今回見たのは咲いていなかった…と思う。

おそらくハリギリで合っていると思うが、まだウドみたいな若木のころと、巨木になった後とで、こんなに違うものなのかとびっくりした。何年くらいかかって大きくなるのだろう。


久々によく晴れたすがすがしい日。青空に水田の萌黄色がよく映えて、まるで春みたいな配色の景色でしたが、もう秋です。

友人にソバはいつ収穫するのかと聞かれて、知らなかったので調べてみました。種まきから二、三ヶ月で収穫できるので、春ソバと秋ソバの2回収穫するとのこと。

しかし北海道では5月でも霜が降りるからか一回だけ。特に道北の幌加内は、おいしいソバで有名で、高級ソバの大半を製造しているらしいです。

この夏ずっと、白い花が咲き乱れる蕎麦畑を見てきましたが、やっと疑問が解けました。ちょうど今からが収穫時期なんですね。

そういえば今日、楽しみにしていた本、D・G・ハスケル教授による木々は歌う-植物・微生物・人の関係性で解く森の生態学 が届いて読み始めています。わたしの好きな科学と芸術を融合させた自然エッセイなので、じっくり味わいたいと思います。