2019年8月の道北自然観察日記です。
過去にまとめたものですが、公開することにしました。よろしくお願いします。
2019/08/14水
アカバナ
道端に咲いていた見慣れない花。すでに枯れてきているのか、なんの花かわかりにくかったが、Google Lensの類似画像検索で、アカバナ科だとわかった。図鑑に乗っているような花期の写真でなくてもヒットするので便利。
花はすでにほぼ終わりかけていて、実もほとんどが弾けていた。特徴的な白くて長い糸みたいなものは、実が弾けたもの。観察したかぎりでは、花の下が細長い線状の実になり、それが四本の糸に裂けて、中から綿毛のついた種が飛び出すようだ。
まだ裂けていない実もあったので、手で引っ張って裂いてみたが、裂けるチーズみたいにきれいに裂けて、中から出てきた種が飛んでいっておもしろかった。
名前のアカバナは、花が赤いからかと思ったが、そうではなく、花が咲くと葉が紅葉するかららしい。今回見つけたものは葉がすべて紅葉した上で枯れてきていた。
ヤマハギ(エゾヤマハギ 萩)
Google Lensでは「ヒロハノレンリソウ」ではないかとのことだった。しかし、帰って調べてみると、花の形はよく似ているが葉の形が全然違っていて、同じマメ科の「ヤマハギ」だろうとわかった。つまり有名な萩の花だった。でもそんなことにはうといから、今日初めて萩を認識した。
マメ科らしい上部がくるんとむけた形の花に、三枚セットの葉が特徴。これからは一般常識レベルの花くらい見分けられるようになっていきたいものだ。
ツリガネニンジン(釣鐘人参)
ヤマハギの近くに咲いていたキキョウ科の何か。Google Lensがなかなかうまく認識してくれず、「ハタザオキキョウ」と判断された。ハタザオとはなんともそれっぽい。しかし、帰って調べてみると、花の付き方とか葉の形が全然違っていてわからない。
最近、図書館で、見やすい北海道の花の図鑑を借りてきたので、青色のキキョウ科のあたりを調べてみると、「ツリガネニンジン」だとわかった。Google Lensはと違ったメリットが紙の図鑑にはある。花の中央の花柱はまっすぐ伸びているものと3つに裂けているものがある。
どこらへんがニンジンなのか意味不明な名前だが、根がニンジンっぽいらしい。根は中医学で生薬として使われるとか。
別名「トトキ」と呼ばれ、若芽をおひたしや天ぷらにして食べると非常においしいらしい。来年探してみようか。
新潟で40℃超えしたという今日は、道北も29℃そこそこ暑く、ちょっと夏に逆戻りした感じ。暑いからと軽装で植物観察に出かけてしまったせいで、大量の虫にたかられ、ツリガネニンジンはじっくり観察できませんでした。虫除けヘッドカバー必須です。